ワンご飯とハクの真似行動?
ワンご飯とハクの真似行動?
ふと妙案
凛太郎は一人息子だったせいか、仔犬の時からご飯に対する執着がなく、美味しいものが貰えるまで、ほおっておいたら1日2日は食べない強情者。しょうがなく、抱っこして食べさすことしばしば。もっとも留守番犬のせいで、かまって欲しい行動ということも考えられるが。
にしても、一人でご飯を食べて欲しい母ちゃん。ひらめいた。
凛太郎の餌入れをハクのケージの前に置いたら、びびりもってめちゃ早く食べた。
ハクの食べるスピードは猛烈に早く、食べ終わったら、凛に激しく吠える。
「それよこせ!」という感じだ。先住人の凛太郎に敬意がない。(後に教えることになる)
吠えられて、ビビりながら凛も応戦しながら、ご飯を食べて。最速で完食。
消化に悪いかもしれないが、今までは、のんびりノンビリ気分任せでご飯を食べていた凛太郎。私が仕事に行っている間は、お留守番がほとんどなので、夜は甘えて「食べさせて」と言わんばかりに、餌を見、私を見。なかなか手間のかかるワンコの凛太郎。この方法なら自分でさっさと残さず食べてくれていいかもと。しかし、先に食べ終わるハクの唸り声がすごいので、この方法は数日で終わった。
ハクの真似行動?
大変興味深いものを見た。
「お座り、待て、よし」でご飯OKなのだが、ハクができるかどうか。捨てられる(脱走?)前にしつけられていたかどうか。
妙案で同時に食べさす実験をし、「お座り、待て、よし」をした。すると、ハクはケージの中から凛を見て、凛太郎のする通りにした。
しつけられたのか、ご飯を食べたい一心で真似をするという知恵が働いたのか。
数日、同時にご飯をやることを続けている間、ハクは常に凛太郎を見ていた。
唸られ弱い凛太郎が不憫になり、バラバラにご飯をやったらハク一人では何もできなかった。
やはり、真似をしていたのだ。すごいなハクの知恵。
何度も言って、お座りはなんとか出来るのだが「待て」「よし」がチンプンカンプンのようだ。「待て」「よし」は共に2音節なのでわからないのか、撫ぜる時に「よしよし」というから、わからなくなっているのか、私にもわからない…。
以後、撫ぜるときは他のコトバを使うことにした。
4月10日
ハクが来てから半月。なついている。ご飯と安心して寝る場所があることに感謝してくれているのだと思う。
凛は性懲りも無くマウンティングをしかけて、足で押さえつけられている。
シッコに行く時に土間のケージの傍を通ると唸られるので、ビビって私に行きも帰りも付き添えと、クンクン鳴きで指示する。
でも、散歩は一緒。ハクの様子を見ながら歩いている凛がちょっと気の毒。
今まで母ちゃん独占状態だったのが、思いもかけない人生(犬生)の転換。
まるで、弟か妹ができて、自分がかまってもらえる時間が減り、急にわがままになった人間の子どもみたいだ。
そして、凛太郎君にはこの後ショックな出来事が待っていた。